参考:新規開拓メールの書き方
Step1:「誰に宛てて書くか」を明確にする
開拓メールを書く前に、まず「誰に送るか」を具体的に定義しましょう。
この「誰」には2つの意味があります:
- 企業または業界:あなたの商品やサービスにニーズがありそうなターゲット企業・業界はどこか?
- 担当者本人:その企業の中で、実際に意思決定に関わる、または窓口となる具体的な人物の役職・名前は?
→ 宛名が「採用部御中」や「関係者各位」では、開封率・返信率は極端に下がります。できれば名前入り(例:田中様、Mr. Smith)で書きましょう。
Step2:効果的な件名(タイトル)を書く
統計によると、33%の受信者は件名だけでメールを開封するかどうかを判断します。
以下に、高開封率につながる件名のコツをご紹介します。
■ 効果的な件名のテクニック
1. 誤解・反感を招く表現は避ける
- 「RE:」や「FW:」を件名に使うのはNG
→ 実際にやり取りしていないのに「返信」や「転送」のように装うと、信頼を失います。
2. 「煽る系」キーワードは逆効果
- 「Best Price!」「100% Free!」「Last Chance!」などの表現は、スパムと誤認されやすく、逆に開封されにくくなります。
- より誠実で具体的・差別化された言葉を使うことが重要です。
3. 効果が実証されているキーワードの活用例
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News
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News: Genuine Natural Wood Phone Case Launched
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新製品・新情報の告知に最適
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Alert / Breaking
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Alert: New Models Available for Trial – 20% Off
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緊急性・限定性を伝える
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Sale
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Factory Direct Sale: Industrial-Grade PVC Pipes
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直接的で分かりやすい
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Free Delivery
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Free Shipping on Orders Over $500
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「送料無料」は海外でも強力な訴求ポイント
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Video
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Operation Video: SC-II Drilling Machine Now Available
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視覚的サポートの提供をアピール
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Daily / Weekly
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Weekly Update: Top 3 Hot-Selling Solar Panels
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定期情報としての信頼感
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Don’t Miss
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Don’t Miss Our Exclusive Offer for Indian Importers
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展示会・キャンペーン時の有効な表現
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[名前]
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Hi John, a quick idea for your sourcing needs
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件名に名前を入れると開封率が13%アップ(調査データあり)
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💡 ポイント:業界や顧客層によって効果的な表現は異なります。「面白く、役立ち、メリットがある」キーワードを、自社の事例から継続的に収集・最適化しましょう。
4. 検索・記憶しやすい件名にする
- 覚えやすく、検索しやすいことが重要です。
- 避けたい例:
- 全て大文字(例:NEW PRODUCT LAUNCHED!!!)
- 過剰な記号や絵文字(例:★★★🔥FREE SHIPPING!!!🔥★★★)
- 簡潔・明瞭・自然な文章を心がけましょう。
Step3:本文の書き方
基本ルール:
- 件名は簡潔に(すでに第二步で説明済み)
- 新商品の紹介は詳細に:機能・仕様・用途・他社との差別化ポイントを明記
- 既存商品の紹介は「強み」を前面に:コストメリット?品質?納期?カスタマイズ対応?
- 画像は高画質で、かつファイルサイズに注意:読み込みが遅いと読まれない
- レイアウトはクリアに:段落分け・箇条書き・余白を活用
- 署名(Signature)は正式に:氏名、役職、会社名、電話番号、Webサイト、SNS(LinkedInなど)を記載
- パーソナライズを徹底:
- 相手企業の名前や業態に言及
- 「貴社が〇〇に取り組まれているのを拝見しました」など、事前調査に基づく一文を入れる
- 相手の名前を本文でも自然に使う(例:「John様、こんにちは」)
Step:送信時刻を設定する
統計によると、82%のユーザーが午前9時~10時、または午後3時~4時の時間帯に、パソコンまたはスマホでメールを確認しています。
開拓メールを送る際には、この傾向を活かし、お客様の現地時刻に合わせて送信時刻を調整することをおすすめします。
具体的には、「予約送信(タイマー送信)機能」 を活用し、以下のように対応しましょう:
- 各国の顧客ごとに時差を考慮し、それぞれの現地の勤務時間帯(特に午前9~10時、午後3~4時) にメールが届くように設定
- 複数国への一斉送信ではなく、国・地域ごとに送信時間を分けて実施
このようにすることで、
✅ メールサーバーへの負荷を分散でき、
✅ お客様がメールを開封する確率を大幅に高めることができます。
最後に:開拓メールのゴールは「返信」ではなく「関心を引くこと」
完璧なメールを一度で送る必要はありません。
「返信が来なくても、次回連絡したときに『あ、この人か』と思ってもらえる」
——それが開拓メールの真の成功です。
繰り返し改善し、あなたの「声」が届くメールを育てていきましょう。