貿易データ
本記事では、貿易データ機能の使用方法についてご説明します。
貿易データは、13億件以上のグローバルなデータを定期的に自動更新しており、約200か国・地域の貿易データをカバーしています。
見込顧客の購買傾向やターゲット市場の分析が可能です。競合他社の動向をモニタリングするだけでなく、新規顧客の開拓にも役立ちます。

さらにデータを分析することで、バイヤーの購買力、調達周期、ピーク時期、調達価格などを把握でき、バイヤーと自社のマッチ度を判断する手助けになります。
使用方法
OKKI Leads>検索機能>貿易データ
より、検索ボックスに、製品名やHSコードなどのキーワードを入力し、検索を実行します。

検索後、顧客一覧ページが表示されます。
このページの上部にあるフィルター機能を使えば、さらに精度の高いターゲットを抽出できます。
おすすめの絞り込み条件:
- 時間:直近の取引記録のみに絞って、活発なバイヤーを特定
- データ発信国(データソース国):信頼性の高い国(例:米国・ドイツ・オランダなど)を優先
- バイヤー情報:会社名・所在地・規模などから有望顧客を抽出
- サプライヤー情報:競合分析や協業先の探索にも活用可能
- 貿易タイプ:「輸入」or「輸出」を指定(例:自分たちが販売側なら「輸入企業」を対象に)
- 不要なデータを除外:
- 「物流会社」を除外(貿易代理店・フォワーダーなど)
- 「連絡先情報なし」の企業を除外 → 即時アプローチ可能なリードだけを残す
「高精度モード」とは?
高精度モードをオンにすると、ユーザーが入力したキーワードと完全一致する検索結果が表示されます。


関心のある企業を見つけたら、企業名をクリックすると、その企業の詳細ページが開きます。ここで、企業の情報をさらに詳しく確認することができます。

貿易取引情報の活用ポイント
1.輸出入製品ワードクラウド
- このワードクラウドは、該当企業の輸出・輸入通関データ(Bill of Lading)に基づいて自動生成されます。
- これを見ることで、その企業が貴社の製品と一致する商品を実際に輸入しているかどうか、またどの程度の量・頻度で仕入れているかを直感的に把握できます。
2.輸入トレンド
- 該当企業の直近の輸入量の推移をグラフ形式で可視化します。
- 輸入が増加・減少しているタイミングや、季節的な輸入ピーク(例:毎年3月・9月に大量発注)などが一目でわかります。
活用方法:
- 次の輸入ピークが近づいているタイミングを予測し、
他社より早くアプローチ(例:「次回の調達計画はお決まりですか?」)することで、
優先的なサプライヤーとして認知されるチャンスが高まります。

3.サプライヤー分布(地域別)
この機能は、該当顧客がこれまでどの国から製品を輸入しているかを可視化するもので、
調達傾向や国別依存度を分析するのに非常に有効です。
✅ 特に注目すべきポイント:
- 日本を供給元とする割合が高い場合 →
その顧客は日本製品への信頼度が高く、価格・品質・納期などの面で日本サプライヤーに慣れていることを意味します。 - そのため、貴社が日本ベースのサプライヤーであれば、アプローチ成功率が飛躍的に高まります。
💡 活用シナリオ例:
「このバイヤーの過去12か月の輸入先のうち、68%が日本企業」
→ 「日本製品に強い関心あり」と判断し、優先的にフォロー対象に設定。
→ 開発メールやWhatsAppメッセージでも、「日本製造の専門サプライヤー」であることを強調することで、信頼獲得を加速できます。

4.サプライヤー分析(競合分析)
この機能では、該当顧客が過去にどのサプライヤー(他社メーカー)と取引したか確認できます。
- サプライヤーの会社名をクリックすると、その企業の詳細ページに移動し、
以下のような情報を深掘りできます:- 会社概要・所在地・規模
- 主力製品・輸出実績
- 最近の取引動向・調達傾向
✅ 活用メリット:
- **「自分たちの競合は誰か?」**を明確に把握
- 競合の強み・価格帯・戦略を分析し、自社の差別化ポイントを明確化
- 競合が取引している顧客(=貴社の潜在顧客)を発見 → 新規開拓のヒントに
5.税関データ(直近10,000件の記録のみ表示)
- 該当顧客の直近1万件の税関データ(Bill of Lading)を詳細に閲覧可能
- 以下のような情報が含まれます:
- 輸入日・品目・数量・金額
- サプライヤー(輸出企業)名
- 港湾・輸送方法
✅ 活用ポイント:
- **「どの製品を、いつ、どれだけ仕入れているか」**を正確に把握
- 複数回の取引から購買パターン(例:半年ごとに50コンテナ発注)を分析
- 直近の取引でサプライヤーが変わっている → 自社の参入チャンスの兆候
- 顧客の本気度・購買意図の強さを、客観的データで判断 → 優先フォロー対象の選定に活用

6.輸入製品情報
この機能では、該当顧客がどの製品カテゴリをどれだけの頻度で輸入しているかを、
取引回数の割合と取引時期の両方から可視化できます。
主な表示内容:
- 各製品カテゴリ(例:ステンレス鋼管、プラスチック成形品、電子部品など)
- そのカテゴリの全輸入取引に占める割合(例:「電子部品:42%」)
- 直近の取引日時や取引頻度の推移
- 各製品の末尾に、その製品を実際に輸出したサプライヤー(他社企業)の一覧


HSコードで検索してもデータが見つからない場合
「貿易データ」は、あくまで無料で提供される参考情報であり、特定の取引や特定企業に関する正確なデータを保証するものではありません。
また、世界中の企業データは非常に膨大であり、貿易データはリアルタイムで完全に更新されているわけではありません。一部の情報は今後の継続的なデータ追加・更新を待つ必要があります。
そのため、HSコードのみで直接検索しても、100%正確な結果が得られるとは限りません。
より精度の高い検索方法のアドバイス
検索結果をぜひ一度ざっとブラウズして、目的の情報が含まれていないか確認してください。
より正確な結果を得るには、以下の方法をおすすめします:
- 顧客企業名で検索
- サプライヤー(供給企業)名で検索
- バイヤー(購買企業)名で検索
これらのキーワードを使用することで、より関連性が高く、精度の高い検索結果が得られやすくなります。
