EDMを効果的に使う方法
EDMを効果的に使う方法
海外営業担当者にとって、マーケティング開拓メールの送信は日々の業務の要です。
「EDMと通常メールの違いは?」「どう使えば効果的?」といった質問もよく寄せられます。
本ガイドでは、その違いを明確にし、配信成功率・開封率・信頼性を高める実践的なコツをご紹介します。
1.マーケティングメールと通常メールの違い
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EDM
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通常メール(企業メール)
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送信経路
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専用の第三者配信プラットフォーム(外部サーバー)
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自社の企業メールサーバー
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送信ドメイン
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マーケティングプラットフォームのドメイン(例:@send.xiaoman.com)
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自社ドメイン(例:@yourcompany.com)
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アカウントリスク
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なし(企業メールアカウントが制限されない)
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高頻度送信でアカウントが制限・停止される可能性あり
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一斉送信制限
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制限なし(保有クレジット内)
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最大30件/回、120件/日など厳しい制限あり
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ニックネーム挿入
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可(登録済み顧客に自動反映)
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可(ただし未登録顧客には反映されない)
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送信結果の集計
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〇(開封・クリック・失敗などの詳細レポート)
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✕(送信履歴のみ、効果測定が困難)
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💡 ポイント:大量送信・効果測定・アカウント保護が必要な場合は、EDMの利用が最適です。
2,メールの「到達率」を高める7つのコツ
(スパムフィルターに引っかからないための対策)
グローバルなスパム対策基準(Spamhaus, Google, Microsoft など)によると、以下のような配信方法が「安全」と判断されやすくなります。
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メールサイズは500KB以内に抑える
→ 大容量画像・添付ファイルは避ける。代わりに、商品画像は外部リンク(例:自社ホームページやカタログURL)で共有。 -
「Buy」「Price」「Free」「Discount」などの広告用語を避ける
→ 代わりに「Cost-effective solution」「Special offer for you」など、自然な表現に言い換えましょう。 -
1回の送信件数は500件以下を目安に
→ 一度に大量送信するとスパム判定リスクが急上昇します。 -
同じメールプロバイダー(例:Gmail, Outlook)への送信は分散させる
→ 同一ドメイン(@gmail.com など)に集中して送信しない。時間をずらして送るのがベター。 -
装飾は控えめに
→ 感嘆符(!!!)、全角大文字(HELLO!!!)、赤字・太字の多用はスパムの典型。シンプルでプロフェッショナルな見た目を心がけましょう。 -
メールアドレスは「コピペ」で正確に入力
→ 手入力ミス(例:gamil.com など)は「不正アドレス」と判定され、送信失敗や評判低下の原因になります。
3.開封率・信頼性を高める「メール品質」向上テクニック
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発信者名(From名)を工夫する
→ 「Sales Team」ではなく、「Yuki Tanaka | Overseas Sales Manager @ABC Co.」のように、実名+会社名+役職を明記。信頼感が格段に上がります。 -
本文は簡潔に、長文は避ける
→ 3~5行で核心(何を提供できるか・なぜ相手に役立つか)を伝えるのが理想。 -
件名に「日本語は絶対に使わない」
→ 多くの海外メールシステムは日本語を正しく表示できず、文字化け(例:メッセージ) して「怪しいメール」と判断されます。 -
件名を空欄にしない
→ 件名なしのメールは「No Subject」と表示され、95%以上が即削除されます。 -
「Hello」「Hi」だけの件名もNG
→ スパムメールの典型的な特徴とみなされ、開封されません。 -
件名は「相手が探している商品名」そのものにする
→ 例:✅「Stainless Steel Ball Valves DN25」
❌「Hi! We can help your sourcing!」
→ 具体的・検索可能・ニーズに直結な件名が最も効果的です。 -
プロフェッショナルな署名(Signature)を必ず入れる
→ 氏名、役職、会社名、電話番号、Webサイト、LinkedInリンクなどを含め、信頼性と連絡しやすさを確保。
最後に:マーケティングメールは「武器」であり「窓口」
マーケティングメールは、ただ商品を売るためのツールではありません。
あなたの会社の「顔」であり、海外顧客との最初の「出会い」の場です。
上記のポイントを意識して送信すれば、
✅ 到達率が上がり
✅ 開封率が上がり
✅ 信頼が築かれ
✅ 本格的な商談につながります。
より効果的な開拓メールで、海外営業を加速させましょう!